豆腐から作りたい人へ

豆腐から作りたいという凝り性の人はまず、大豆を水につけて1日放っておかねばならぬ。ふつうは乾燥した大豆を使うだろうから、この気長な手順を踏まねばならない。まちがっても仕事から帰宅し家族は腹ぺこ、というお母さんには向かない料理である。お母さん「さあ急いで豆腐を作るわよ」家族「うそ!」顔面蒼白。
大豆が水を吸ってふっくらとしたら、ミキサーにかけてとろりとさせる。焦がさないようにことこと煮る。さらしやガーゼにあけてよく絞り、豆乳とおからにわける。豆乳をぬるめに温め、にがりを入れて、やさしく混ぜる。あとは重しをのせて固めるだけ。言葉で説明するとわけないが。スーパーの特売で1丁数十円の品物である。買うか、作るか、あなたに任せる。書き忘れたが、手作りの豆腐がこのうえなく美味いのはとうぜんである。
大豆+1 !

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湯豆腐はどこから作る?
さて、湯豆腐の作り方と言って、どこから作るのか。いわゆる、湯豆腐の作り方なのか、豆腐から作るのか。凝り具合によっては話がまったく異なってくる。もし豆腐から作るのであれば、ご想像どおり、時間も労力もかかる。覚悟せねばならぬ。大豆は栄養たっぷりで、人間でいえば、善人の部類に入るが、善人だからといって、扱いがラクだとは言い切れぬ。「この人、良い人だけど、気難しいのよね〜」なんてことは、よくある話だ。善人
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湯豆腐を作りたいへ
押さえておきたいのは、豆腐は味が淡白な食品であるということだ。わかるでしょう? じゃどうすればいいか。豆腐が浸された水分が、美味しいかマズいかにわかれる湯豆腐になるということだ。湯豆腐の決め手は豆腐にあるのではなく、その汁にあるということだ。具体的には、ダシ。これに尽きる。先に豆腐から作る手間暇を揶揄したような書き方をしたが、ちゃんと理由がある。湯豆腐の場合、豆腐はてきとーでいいんです。むしろへん
ダシ汁の極意
はい、ここでこそ、手間暇かけるべき。まず土鍋とは名ばかりの、うすっぺらい土鍋じゃだめよ。ザ・土鍋を用意せよ。なんとかいう匠の先生の作った土鍋ならなおよし。火のまわりかた、伝わり方が、ぜんぜん違う。デコピンするみたいにして土鍋にデコピンすると、音が違う。これだこれ。ダシ汁と豆腐を抱いて、ゆったり遊ばせてる感じ。この余裕は見ものである。春菊や三つ葉、ゆずなどを仲間に入れてやってもいい。大人の食材が加わ